📌 この記事でわかること
- 会社員が突然倒れた時の3つの公的保障(傷病手当・障害年金・高額療養費)
- 民間の医療保険・がん保険が本当に必要かの判断基準
- 40代会社員が知らずに損している”使えるはずのお金”
- 万一の時に必ずやるべき申請手順
「もし明日、自分が病気で働けなくなったら…」
40代会社員のあなた、考えたことありますか?
多くの人がここで思考停止して「不安だから民間の医療保険・がん保険にいくつも入っておこう」となります。実はその前に知っておくべき”公的保障”がきちんとあるんです。
会社員が利用できる公的保障は 傷病手当金・障害年金・高額療養費制度 の3つ。これらを正しく理解せずに民間保険に入ると、月数万円の保険料を払って同じ保障をダブル買いしている状態になります。
この記事では、40代会社員が “守り” として絶対知っておくべき 3つの公的保障 を実用ベースで解説します。
⚡ 結論サマリー
会社員には強力な3つの公的保障があります。①傷病手当金=給料の約2/3を最大1年6ヶ月(標準報酬月額により金額変動)/ ②障害年金=障害基礎年金(1級約101万・2級約81万)+障害厚生年金(報酬比例で年数十万〜100万円超/配偶者・子の加算あり)/ ③高額療養費=月の医療費自己負担に年収別の上限(年収370〜770万円なら約8〜9万円)。実は毎月給料から天引きされている健康保険料・厚生年金保険料こそが”最強の保険”。民間保険は、この公的保障で足りない最低限を補う形が本来のあり方です。
毎月給料から引かれている社会保険料が”最強の保険”
給与明細を見て「社会保険料、こんなに引かれてる…」と感じたことはありませんか?月収40万円の会社員なら、健康保険料と厚生年金保険料だけで 毎月5〜6万円 天引きされています。
でも、これこそが “日本最強の保険” なんです。
- 病気で長期療養 → 傷病手当金で給料の2/3を最大1年半
- 働けない状態が続く → 障害年金を一生
- 高額医療 → 高額療養費制度で月の自己負担に上限
- 死亡 → 遺族年金を遺族が継続受給
- 老後 → 老齢厚生年金(国民年金より大幅手厚い)
会社員はこれだけの保障を “既に強制加入” しています。にもかかわらず、多くの人がこの事実を知らずに民間保険にいくつも加入し、月数万円を二重払いしている──これが現実です。
本来のあり方は、まず公的保障で何がどこまでカバーされるかを把握し、足りない最低限の部分だけ民間保険で補うこと。これだけで保険料は大きく圧縮できます。
公的保障①:傷病手当金(病気・ケガで働けない時)
どんな保障?
会社員が病気やケガで 連続3日以上働けない 時、給料の約2/3が最大1年6ヶ月もらえる 健康保険の制度。会社を休んでいる間も収入が途絶えません。
具体的にいくら?
| 月収 | 日額(給料の2/3) | 月額 | 最大支給総額(1年半) |
|---|---|---|---|
| 30万円 | 約6,667円 | 約20万円 | 約360万円 |
| 40万円 | 約8,889円 | 約26万円 | 約480万円 |
| 50万円 | 約11,111円 | 約33万円 | 約600万円 |
申請手順(3ステップ)
- ① 医師の診断書をもらう(療養が必要との証明)
- ② 会社の人事に「傷病手当金 申請書」をもらう
- ③ 健康保険組合へ提出(会社経由でOK)
申請から振込まで 2〜3週間。連続3日休んだ4日目から対象なので、長期療養が必要そうなら早めに動くのが◎。
公的保障②:障害年金(働けない状態が続いた時)
どんな保障?
病気・ケガで 長期的に働けない or 日常生活に支障 がある時、年金として一生受け取れる 制度。意外と知られていませんが、うつ病・がん・心疾患・脳卒中後遺症なども対象です。
具体的にいくら?
| 等級 | 障害基礎年金 | 障害厚生年金(目安) | 合計年額 |
|---|---|---|---|
| 1級(最重度) | 約101万円 | 約120万円 | 約221万円 |
| 2級 | 約81万円 | 約96万円 | 約177万円 |
| 3級(厚生年金のみ) | なし | 約59万円〜 | 約59万円〜 |
会社員(厚生年金加入)は3級から対象になり、自営業(国民年金のみ)より大幅に手厚い。これだけで 民間の就業不能保険の多くが不要 になります。
公的保障③:高額療養費制度(月の医療費に上限)
どんな保障?
1ヶ月の医療費が高額になっても、所得に応じた “上限額” を超えた分は払い戻される 制度。「がんで月100万円かかった」なら、自己負担は約9万円で済む(年収500〜770万円の場合)。
所得別の自己負担上限額
| 年収 | 月の自己負担上限 | 4ヶ月目以降(多数該当) |
|---|---|---|
| 〜370万円 | 約57,600円 | 44,400円 |
| 370〜770万円 | 約80,100円〜 | 44,400円 |
| 770〜1,160万円 | 約167,400円〜 | 93,000円 |
| 1,160万円〜 | 約252,600円〜 | 140,100円 |
例:年収500万円の人が、月の医療費が100万円かかった場合 → 自己負担は約9万円で済みます。3ヶ月続いても4ヶ月目以降は 約4.4万円。
公的保障 vs 民間医療保険|本当に必要?
| ケース | 公的保障でカバー | 民間医療保険要否 |
|---|---|---|
| 入院10日 (医療費30万円) | 自己負担 9万円 | **貯蓄があれば不要** |
| がん治療3ヶ月入院 | 3ヶ月で約27万円 | **貯蓄50万あれば不要** |
| うつ病で半年休職 | 傷病手当 約120万円 | **就業不能保険不要** |
| 障害状態が続く | 障害年金 年100〜220万円 | **就業不能保険不要** |
| 先進医療(自由診療) | 対象外(全額自己負担) | **先進医療特約のみ加入推奨** |
結論:貯蓄100万円以上があれば、民間医療保険は「先進医療特約」のみ(月数百円)で十分。月5,000円の医療保険を解約してNISAに回せば、長期で圧倒的にプラス。
👉 関連:固定費の見直しで月11万円削減した方法(僕が保険だけで月9.5万円減らした実例)
“今すぐ” やるべき3つの行動
- ① 健康保険組合のサイトで「傷病手当金」を確認──5分で済む
- ② ねんきんネットで「障害年金見込額」を確認──マイナンバーでログイン
- ③ 加入中の医療保険を一度見直す──公的保障とのダブり把握
🛡️ 公的保障を理解した上で”足りない最低限”を選ぶ
自力での判断が不安なら、独立系ファイナンシャルプランナーへの単発相談(時間制・有料)が中立的でおすすめ。販売員ではなく相談員に。
📚 関連書籍:『公的保険のトリセツ』『お金の不安がなくなる小さな習慣』などをAudibleの2ヶ月無料体験で耳学習も◎。
まとめ|公的保障を知らないことは”損”
会社員は、本当に強力な公的保障に守られています。傷病手当・障害年金・高額療養費 を知らずに民間保険を積み増しするのは、税金で払っている保険料を二重取りされている状態。
1時間で公的保障の概要を学べば、年間数十万円の保険料を浮かせてNISAやふるさと納税に回せる。これこそが “守りの自己投資” の本丸です。
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【実体験】学資保険を全解約してインデックス投資に乗り換えた話
公的保障の話と並んで、僕がよく聞かれるのが 「学資保険って実際どうなの?」。
結論から言うと、僕は子供3人分の学資保険(月6万円)を全て解約し、同額をインデックス投資に振り替えました。「保険9.5万円カット」の中で最も大きかったのがここです。
なぜ学資保険をかけていたのか(経緯)
親が保険を扱う業種だったこともあり、子供が生まれたタイミングで「学資保険はかけた方がいい」という親の助言に従って迷わず加入。当時の僕は金融リテラシーがほぼゼロで、「学資保険=かけるのが当たり前」くらいに考えていました。
気付けば第1子1.5万円、第2子1.5万円、第3子3万円──月6万円分を学資保険に注ぎ込んでいる状態に。
解約に踏み切った3つの気づき
- ① 薄い保険部分を加味してもインデックス投資が圧勝──18年の運用差は数百万円規模
- ② 子供は「乳幼児医療費助成(丸福)」がある──大病・大ケガでなければ実質医療費ゼロ
- ③ 学資保険の死亡保障は中途半端──親の死亡リスクは別途の収入保障保険で十分カバー可
学資保険 vs インデックス投資|18年間のシミュレーション
月1.5万円(子1人分)を18年間積み立てたケースで比較:
| 項目 | 学資保険 | インデックス投資 |
|---|---|---|
| 月額 | 1.5万円 | 1.5万円 |
| 期間 | 18年 | 18年 |
| 元本累計 | 324万円 | 324万円 |
| 利回り | 年0.3%程度 | 年5%(過去平均ベース) |
| 18年後の評価額 | 約340万円 | 約530万円 |
| 差額 | 基準 | +約190万円 / 1人 |
子供3人分なら、差額は約500〜600万円。これは小さな違いではなく、「車1台分」「マイホーム頭金」レベルの差です。
解約のタイミングで損する可能性も
正直に言うと、僕の場合も中途解約で多少の元本割れはありました。それでも長期で見れば「払い続けて損する未来」より「今損切りして残り20年運用」の方が合理的と判断。
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終身保険・個人年金も並行で削減(合計9.5万円カット)
学資保険6万円に加えて、終身保険(夫婦)月1.5万円、個人年金(夫婦)月2万円も解約。合計月9.5万円の削減です。
- 終身保険:貯蓄+保障のハイブリッド型は中途半端。掛け捨ての収入保障型で十分
- 個人年金:iDeCoやNISAの方が利回り・税制ともに有利
結局、「公的保険をベースに、足りない最低限だけ民間で補う」 方針に切り替えれば、ほとんどの民間保険は不要と気付きます。
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よくある質問(実体験ベース)
Q1. 傷病手当金、いつから・どのくらいの期間もらえる?
A. 連続3日休んだ後の4日目から、最長1年6か月もらえます。給与の約2/3(標準報酬月額の2/3)が健保から支給される仕組み。私の知人で30代後半に過労でうつ休職した方は、月給28万円の人で約18.6万円が毎月健保から振り込まれ、生活が崩壊せず治療に専念できました。「会社員=守られている」を実感した制度です。
Q2. 障害年金は精神疾患でももらえる?
A. うつ病・双極性障害・統合失調症など対象です。ただし「初診日に厚生年金加入」+「初診から1年6か月経過」+「障害認定基準を満たす」の3条件が必要。申請が複雑なので、社労士に相談するのが結局早道。私の周りでも「自力申請で不支給→社労士依頼で支給」に変わったケースが複数あります。報酬は成功報酬2か月分が相場。
Q3. 高額療養費制度、月収40万円の40代男性ならいくら戻ってくる?
A. 標準報酬月額40万円なら自己負担上限は約8万円/月。例えば手術で医療費100万円かかっても、窓口負担は3割で30万円→そこから22万円戻ってくる計算。事前に「限度額適用認定証」を発行しておけば、窓口での支払い自体が8万円で済むので、立て替えの必要なし。これだけは入院・手術前に必ず手続きしておくべきです。
Q4. 民間の医療保険、まだ必要?
A. 公的制度(傷病手当・高額療養費)でカバーされる分を理解した上で、足りない分だけ。私は掛け捨ての医療保険1本(月3,000円程度)のみに絞り、貯蓄型保険は全部解約しました。「入院日額1万円」のフル装備保険は40代会社員には過剰なケースが多い。差額ベッド代・先進医療代だけカバーすれば十分です。
Q5. 倒れる前に「これだけは準備しておけ」と思うことは?
A. 「健保組合の連絡先」「会社の人事連絡先」「マイナンバーカード」「健康保険証コピー」を1か所にまとめておくこと。倒れた本人が動けない時、家族が手続きするのに必要な書類がバラバラだと、家族が二次的に消耗します。クリアファイル1枚に「もしもの時の書類」として保管しておくのが、私の40代になってからの備えです。


